北の空から~アトピー湯治留学 豊富温泉へ移住

アトピーの息子と北海道の北の端の豊富温泉に湯治留学するまでの出来事とそこでの日々を綴ります。

豊富の町を歩く・・・

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 今日の豊富はスッキリとした青空が広がっています。

珍しく、今週1週間の天気予報は晴れマークが続いてる。

だけど・・・風が吹いて、もうかなり肌寒いです。

朝から炬燵を付けてます。

息子の友だちの家庭でも、もうストーブを焚いているそうです。

 

 そんな豊富の町。

町を歩くと、新しくてモダンな家や、

カラフルで可愛らしい家や・・・

とにかく、素敵な家が沢山、目に付きます。

東京や埼玉とは違って、

土地は無限にあるから、

30坪にも満たない土地に、細長い3階建て・・・

なんてありえません。

広々とした庭に色とりどりの花が咲き乱れ、

新鮮な野菜を作り、

ゆったりとした間取り。

 

その一方、朽ちかけた建物、もしくは朽ち果てた建物、

も多く目につくのです。

トタンの屋根や壁が錆びつき、

建物全体が傾き、今にも崩おれそうな建物たち・・・。

 

そういう建物を見ると、

「時の流れ」というものを、とても身近に感じます。

そして、私はいつの間にか、その建物たちがまだ、

ピカピカだった頃に想いを馳せているのです。

 

 今の豊富は、商店だった頃の名残はあっても、

閉じたままの建物が多く、

町を歩く人も殆ど見かけません。

昔、炭鉱の町として栄えた頃には、

それらの商店には活気があって、

町往く人も、もっと沢山いたに違いない・・・。

人が集まれば、商売はますます盛んになる・・・。

そんな時代が、この町にもあったろう・・・。

 

 今はもう、誰も住まなくなった住宅にも、

かつては、そこに住む、何世代かの人たちの生活があって、

笑ったり、喧嘩したり、慈しんだり、恨んだり・・・

忙しない人々の営みがあったろう。

 

 一歩一歩、道をゆく私の、一瞬先は未来で、一瞬後は過去。

そうやって、私達は時の流れの中を、歩いているんだなあ・・・

と、時間旅行してしまう、

私にとっての豊富の町は、そんな町なのです。