北の空から~アトピー湯治留学 豊富温泉へ移住

アトピーの息子と北海道の北の端の豊富温泉に湯治留学するまでの出来事とそこでの日々を綴ります。

そして春・・・

 


 余りに必死で雪かきする日が続くと、

腰に来るなあ・・・

腰がヤラれたらマズイなあ・・・と思って居たけれど、

我が家の頼もしいチビさんは

私が体調の悪い日は

「俺がやる!」

と1人で必死に雪かきしてくれました。

 

二人で雪かきしてる時も、

後はオレがやるから、ママ家に入ってていいよ!

と。

体は小さいけれど、私には出来すぎた息子です。

 

雪にすっぽり覆われた世界で、

黙々と雪かきする時、

何だかまるで何かの修行のようで、心が落ち着く気がする

事がありました。

 

雪かきのコツを私なりに掴んだ頃、

少しづつ雪が溶け始め、

待ちに待った春がやって来ました。

 

3月。

雪が溶け出した地面は

ぬかるんで泥水が跳ね、

グズグズと歩きにくい。

真っ白で目が痛いほどに輝いていた雪が

懐かしくなる。

 

5月。

道端に咲き出した小さな花達。

薄紫や青紫やブルー。

白いカスミソウのような花達も。

北海道って紫の花が多いのかしら?

とても絶妙な色彩のハーモニーに

ついスマホでシャッターを切る。

 

我が家の庭にも

可愛らしい花が咲き乱れた。

前の住人の方が植えていたのか、

冬の間殺伐としていた花壇には

こんなに素敵な秘密が眠っていた。

 

おチビさんは6年生。

普段は学校からまっすぐ湯治へ行くが、

たまの早帰りの日には、

一度帰宅して迎えのバスが来るまで、

近所の同級生とキャッチボール。

この子が本当にしょっちゅう息子を呼びに来てくれる。

素朴で元気な気のいい彼だ。

 

6月。

あたり一面紫だった風景は

野菊の白に占領され始めた。

花壇にも道端にも

野菊の可憐な白い姿が・・・。

こんなに大量の野菊を見たことはない。

道を歩く度、心を癒やしてくれる、野菊。

 

そして今7月は、

勢いの衰えた野菊に代わり、

色々な色の花。

真っ赤なひなげしが鮮やか。

山吹色のエゾカンゾウ

薄紫の可愛らしいあの花は何という名前だろう?

あの白い花は?

もうコスモスも咲いている。

 

豊富がこんなに花のあふれる町だったなんて・・・。

嬉しい驚き。

 

 

 

 

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