北の空から~アトピー湯治留学 豊富温泉へ移住

アトピーの息子と北海道の北の端の豊富温泉に湯治留学するまでの出来事とそこでの日々を綴ります。

親元を離れて~「ねのほし」と言う選択

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 昨日今日と、珍しく青空が広がっていますが、

ここ豊富では、晴れていると思っても、

あっという間に空が陰ったかと思うと、

いきなり土砂降りが・・・

ということがザラなので、

洗濯物を外に干す時は

いつも空模様を気にしている癖が付きました。

 

朝晩はもうかなり肌寒いので、そろそろ炬燵を出そうかな・・・

なんて考えていますが、

今日の日中は日差しもそこそこあって

息子は、「暑い!」

と言いながら帰って来ました。

ただし、長袖長ズボンで、スエットの上着まで着ています。

ここではそれが普通。

 

暑いとは言っても、涼しい風が心地よく、

汗が出るほどではありません。

東京の残暑で疲れている方には、

ぜひここで疲れを癒やして下さい・・・と思うほど。

もっとも、こんな日は年に何回もないし、

あっという間に、寒さがやって来るのだけれど・・・。

 

息子がここ豊富で湯治を始めて、一年が過ぎ、

ここでの生活にも大分慣れてきました。

 

肌の状態は、ここへ来た頃とは比べ物にならないくらい

良くなっています。

 

ここへ来ることを迷っていた頃の私に、

今の事を教えてあげたいと思うほどに・・・。

 

だからもし、アトピーが悪化して、

ステロイドも効かなくなって、

学校へも通えない・・・

そんな辛い想いをしているお子さんがいたら・・・

状況が許すなら、試してみる価値はあるのではないか

と思うのです。

一ヶ月程、湯治留学のモニター制度を利用するなら、

片道分の旅費と滞在費の半額を豊富町が負担してくれる

制度を利用することが出来るかもしれません。

そうすれば、経済的な負担は、かなり軽くなると思います。

そしてもし、ここの温泉の効果が実感でき、

一年以上の時間をかけて、ゆっくり湯治をしたいと決心したなら、

親子で移住しなくても、

「ねのほし」という施設を利用する方法があるのです。

ここは、平日の朝と夕飯の食事の世話をしてくれる

湯治留学の学生用の寮の様な場所なのですが、

部屋数が五部屋と管理人さん用の部屋のある

綺麗で可愛らしい外観の一軒家です。

湯治留学の制度を利用するなら

2万円の補助をしてもらえるそうです。

 

アトピーが悪化して、学校へも通えない・・・

そんな辛い状況のお子さんがいたら、

選択肢の一つが増えるだけでも、

救いになるかも知れないと思うのです。

 

ここを利用する方々が良く仰るのは、

地元に帰ってすぐ悪化してしまうのは辛いけど、

本当に耐えられなくなったら、

ここへ来ればいいと思えるだけで、

救いになると・・・。

 

勿論すべての方に効果がある訳ではありません。

だけど、豊かな自然と、ゆっくりと流れていく時間。

木々の間で、さえずる鳥たち。

愛らしいキタキツネや時折横切るリスたち。

新鮮な牛乳で作った濃厚なソフトクリーム。

鹿肉のジンギスカンとバーベキュー。

どこまでも広がる大空に会いに

訪れてみたくはありませんか?