北の空から~アトピー湯治留学 豊富温泉へ移住

アトピーの息子と北海道の北の端の豊富温泉に湯治留学するまでの出来事とそこでの日々を綴ります。

大勢の利益と少数の利益のあいだに・・・

f:id:houzukix:20190725012242j:plain




 

 天気予報では晴れマークだったので、

久しぶりに外に洗濯物を干せるかと楽しみにしていたのに、

朝起きたら、やっぱり雨がしとしと降っていました。

これじゃあ、づっと梅雨が続いてるみたいだ・・・

と言ったら、長男曰く、

「梅雨にしては降水量が足りない。」

 

何となく曇って何となく霧雨が降ってる・・・

そんな日が多いです。

 

あと2ヶ月と少しで、今年も雪が降り始める。

そしたらまた、洗濯物は外には干せないんだなあ・・・。

 

何事も丁度良い状態って、無いんですよね・・・。

埼玉にいたときには、暑くて暑くて、早く涼しくならないかと、

そればかり考えていたのに・・・。

ここではこんなに涼しいのに、布団が干せない!

洗濯物が乾かない!

と・・・。

 

丁度良いって難しいな・・・と、以前から考えていました。

誰かにとっての居心地の良さは、

他の人にとっての不便だったり。

 

大勢の人の利益のために、

少数派は我慢が必要だったり。

 

息子がアトピーで苦しんでいた頃、

皮膚科を訪れるとほとんどのドクターから

「学会のガイドラインに沿った標準治療しかしません。

ガイドラインに沿った治療には間違いはないのです。」

と言われ、

ステロイドで状態が改善しないことを伝えると、

塗り方が悪い!と怒られた。

 

ガイドラインに沿った標準治療で治る人は、

確かに多いのでしょう。

また、病院に毎日沢山やってくる患者さんを大量に診察するには

ガイドラインに沿って、一律にさばく必要があるのでしょう。

 

けれど、一口にアトピーと言っても

症状も、体質も、環境も様々で、

必ずしも同じ治療法で治るとは限らないはず。

 

何よりも、医学は常に完全ではなく、

対処療法であったり、発展途上であったり、

今の時代の常識は、未来には大きく変わっていることも

沢山あるはずなのに・・・。

 

標準治療で治らない私達は

どうすれば良いのか?

 

ドクターは、ステロイドを恐れるな!

ステロイドを恐れてたっぷり塗らないからいけないと言う。

 

ネットでは、

聞きかじりの情報で根拠なくステロイドを恐れる患者が、

かえって状態を悪化させていると、

医師の指示通り使えばステロイドは怖くないと

ステロイドを危険視する事をもって、

批判するドクターも多い。

ステロイドを使わな親は、一種の虐待だとまで言う方まで。

 

けれど、少なくても私達は

最初は医師の指示通り信じてステロイドを使っていたのに・・・。

治るどころか、どんどん強くなるクスリ。

 

医者は、ほとんどの患者さんは治っているから、

今はアトピーは治る時代だから、

と言うけれど、

その病院を訪れなくなった患者さんは、本当に治って

訪れなくなった人達だけなのか?

私達のように、ステロイドに見切りをつけて

訪れなくなった重症な人達の事を

医師は知ることが無いのでは無いか?

と思ってしまう。

 

ステロイド治療の全てを批判したいわけではない。

ステロイドの効果は確かに凄いと思う。

ただ、ステロイド治療しか選択肢が無いことが問題で、

医者はテロイド治療しか出来ない、イコール、ステロイド治療で

全てのアトピーは治る、と誤解?(若しくは内心は気づいてる?)

医師が多すぎることが問題だと思う。

 

医学が万能では無いことを認め、

現在の治療に限界があることをまず認めることから、

本当の意味での患者のための治療への道のりが開けるのだと思う。