「べっぴんの湯」休止へ 源泉枯渇？
今日は朝から土砂降り。
雷が轟き、何回も停電した。
ここは停電が多い。
この家はオール電化だから、停電すると
お湯も沸かせなくなる。
停電と言えば、丁度１年前の震災での事を思い出す。
そしてスマホに、ゾッとするニュースを見つけた。
源泉湧出量が急減し、営業休止となったとのこと。
原因は調査中だが、源泉枯渇なら
早期再開は難しいとのこと。
新たにボーリング工事をするには１億円を超える経費がかかるらしい。
市内唯一の温泉で、東北一の強アルカリ成分が特徴。
もし、ここ豊富温泉の源泉が枯渇したら・・・
若しくは何らかの理由で温泉が出なくなったら・・・。
考えるだけで恐ろしい。
まるきり根拠の無いことでは無いと思う。
実際、地元の人の云うことには、
昔に比べれば、今の温泉は薄くなっているというのだ。
私には、ドロッとした十分に濃いお湯の質だと思うけれど・・・
昔はこんなものでは無かったと・・・。
今の息子にとっては、豊富温泉は最後の頼みの綱。
もし温泉が出ないなんてことになってしまったら・・・
一年前までの、あの辛い日々に逆戻りすることを
想像しただけで恐ろしい！
温泉に依存しすぎることも危険。
ここに来てから湯治の方達が良く口にする言葉だ。
確かにそう思う。
一生ここに居る訳にはいかないし、
ここを離れられなくなってしまう。
けれど、温泉無しで生活するなんて、
今はまだ考えられない。
ここで劇的に状態が良くなった方が、
地元に帰って、それまで通っていた皮膚科に行ったら、
温泉に来るまでの肌の状態を知っていた医師から
とても驚かれて、温泉の名前を知りたいと言われたと言う。
息子のことも、元々の状態を知っている人からは
皆驚かれる。
こうやって書いていても、
恐らく大げさに書いているんじゃないかと
たまたまなんじゃないかと、
その目で見た人以外は信じられないのでは無いかと思う。
それでも、事実だから・・・
もし、今、アトピーや感染などの皮膚疾患で
どんなクスリも効かず、
日常生活が送れないほどに苦しんでいる方がいたら・・・
試してみる価値は在ると思う。
但し、ここは北のはずれ。
本州からは飛行機、札幌からも高速バスで五時間。
時間的にも、費用的にも、簡単に来られる場所ではない。
更に、湯治の効果が現れるには、最低でも一ヶ月はかかる。
最初の悪化した状態からなら２，３ヶ月は必要だと思う。
その間の滞在費、それから仕事や学校を休まなくてはならないこと。
様々なことを考えると、
ここでゆっくり療養出来る程、恵まれた人の方が稀かも知れない。
湯治の効果は永久ではなく、
人にもよるけれど、ここを離れてしばらくすると
戻ってしまう方が多いと言うし。
だからこそ、ここに移住して、仕事をしながら湯治生活を送っている方達も
いる。
皮膚疾患で苦しんでいる人達が、
もっと気軽にこの温泉で湯治できるような方法があればいいのに・・・。
どこでもドアがあって、誰でも簡単にここへ来られたら良いのに・・・。
現在、ここでの湯治のための交通費や入浴料は
医師の診断書を初めに貰えれば医療費控除の対象にはなります。
けれど、それだけではとても足りないと思う。
長期で仕事を休むための療養目的の長期休暇が取りやすくなる制度や、
その間の住居費のための何らかの補助など
何か手立てはないものでしょうか？
お薬にかかる健保組合の費用負担の分を
お薬以外の補助にまわすことの方が
有効なこともあるのではないでしょうか？
もしくは、豊富温泉の成分を分析することで
何かしらの有効なクスリなどを作ることは出来ないのでしょうか？
豊富温泉は含よう素ーナトリウムー塩化物泉（弱アルカリ性高張性温泉）
と含よう素ーナトリウムー塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉（弱アルカリ性高張性冷鉱泉）
の二種類の泉質かあるそうです。
成分に多く含まれる重曹・ホウ素は皮膚を綺麗にする・殺菌効果が高く、
温泉の油分は保湿保温効果が高いと言われ、
油分に含まれるタールが抗炎症作用を発揮すると考えられているそうです。
メタケイ酸、メタホウ酸、マグネシウムが高い濃度で含まれ、植物起源の有機質からなるモール泉も相まって、皮膚に多角的な面から効果があると藤沢先生が
仰っています。
北海道では、豊富温泉が皮膚疾患に有効なことは
かなり知られているそうで、
NHKの取材が来ることもあるらしいです。
皮膚疾患に苦しむ人達が、
もっと楽に、誰もが湯治ができる制度、
もしくは、本当に副作用のない効果的なクスリが出来ないか？
アトピーは現代病とも言われ、
いつ誰が急に発症するか分からない、
発症して重症化すれば、
大人も子供も、とても辛い病気です。
どうか、苦しむ人が、一人でもいなくなる世の中に
なりますように・・・。
