北の空から~アトピー湯治留学 豊富温泉へ移住

アトピーの息子と北海道の北の端の豊富温泉に湯治留学するまでの出来事とそこでの日々を綴ります。

北海道の人達の生活

 ほんの少し前までの私は、殆ど関東地方から離れたことがなく、

北海道なんて、倉本聰北の国からの世界で、

遠い遠い物語の中の幻想的なイメージしかありませんでした。

冬に数回降る雪を、子供と楽しみにして、

やっと積もった雪で子供が雪だるまを作っても、

翌日には解けてしまう・・・、

小学校の先生は、雪合戦ができる程の雪が積もった日は、

折角だからと授業を休みにして雪合戦させてくれるような・・・

雪が、非日常であった生活。

 それがまさか、北海道でもこんな北の果て、日本の最北端の地で

暮らすことになるとは・・・。

 人生って、先のことは本当に分からないものだと、

不思議な気分になります。

 

 初めて豊富を訪れたのは去年の8月半ば。

移住を決めたのは8月終わり。

教員住宅へ越してきたのが10月頭。

豊富では10月には最初の雪が降り出すと言われました。

引っ越してきてすぐに朝晩は冷え込み、

朝起きるとまず最初に大きなストーブを付ける。

それから炬燵も。

 

二人暮らしには広すぎる教員住宅を

尚更広く感じさせるのは、家具らしき家具が

なんにも無いから・・・。

出来るだけ荷物を増やさずに最小限で生活をしようと

決めていたので、

数個のカラーボックス以外に買った家具は

炬燵だけ。

 

北海道の人は、炬燵を使わないのだとか。

そして、ストーブをガンガン付けて

トイレもお風呂場も、家中を暖かくするのだそうです。

冬場、暖房費をケチって部屋だけ暖めようとすると、

トイレやお風呂場の水道管が破裂して

却って高く付くよ、と教えられました。

 

ストーブは付けたり消したりすると

却って暖房効率が悪いので、

ほぼ付けっぱなしなのだそうです。

 

北海道の人は、寒い暮らしに慣れているので、

寒さに強いと思いませんか?

ところが実は、長い間雪に埋もれ

寒さにうんざりしているので、

とても寒がりらしいです。

だから冬場建物に入ると、必要以上に暖房していて、

私や息子にとっては暑すぎるほど。

家族構成にも依りますが、

暖房費は、多い月には一月5万円にもなることがあるそうです。

 

本格的な寒さがやって来て、水道凍結の恐れのある時期が来れば、

流石に暖房を絶やさないようにしなくてはならないにしても、

10月の時点ではまだ、私は朝晩ストーブを焚く以外は

炬燵で十分。

と言うか、我が家の人達は炬燵が大好きなのでした。

 

それから、こちらの人達は、近場へ行くにも車で行くので、

殆ど歩かない、と言われました。

東京から来た人達は、よく歩くよね・・・、と言うのです。

だからそんなに厚着する必要がないらしい。

冬場でも、家の中では半袖でいる人も居るとのこと。

確かに車は通っていても、歩いている人は

あまり見かけません。