北の空から~アトピー湯治留学 豊富温泉へ移住

アトピーの息子と北海道の北の端の豊富温泉に湯治留学するまでの出来事とそこでの日々を綴ります。

豊富小学校へ転校

  一旦悪化したとはいえ、今回は

初めて豊富に来たときに比べれば状態がマシだったためか

3日目位から落ち着き始めた。

他の湯治の方も言うように、

出来るだけ悪化しすぎないうちに温泉に入って

状態を保つのが望ましいと思う。

 

そこでいよいよ小学校への転校。

7月に夏休みに入って以来、9月15日までは

湯治のために小学校を休む事にしており、

そのまま転校することとしたので

こちらに来て引っ越しが落ち着いた10月初めまで

彼は学校に通っておらず、

自由な時間を過ごしていたので、

私の中では僅かに気にかかっていたのだけれど、

今までも体調が悪くて学校は休みがちだったし、

ここでの色々な体験は、教室の中で学ぶことに

劣らない貴重な経験だと感じていたので

彼の長い夏休みと捉えていた。

 

しかし、それもここで一区切り。

一足遅い彼の新学期のスタートを切ることに。

 

登校初日、教室の黒板の前に立って挨拶した彼は、

見るからに緊張してコチコチ・・・。

俯いて、蚊の鳴くような声で挨拶。

あれ?君、そういうキャラだった?

温泉では、年齢に関係なく色々な人と喋りまくってなかったっけ?

家では、少し黙ってて!と言っても、「無理!」

と言って、ずっと喋ってなかったっけ?

 

初めての転校は、自分が望んだとはいえ

彼にとって、結構なプレッシャーだったんだね。

 

だけど心配したのも束の間、

豊富小学校の子供たちは、皆とても明るくて

のびのびしていて、そんな息子をあっという間に

受け入れて、優しく包んでくれたのでした。

 

そうそう、北海道の学校って

本州の学校とは色々違うところがあって、

初めは驚きました。

まず、体操服という物がなく、

動きやすい服装で登校してそのまま体育の授業に出るのです。

上履きは、白い、いわゆる上履きではなく、

普通の運動靴なのです。

お道具箱もありません。

全てにおいて合理的なのかな?

 

因みに、驚いたのは、北海道のお赤飯って、

小豆が甘納豆なんですよ。

それから、アメリカンドックに砂糖かけて食べるんです。

同じ日本でも、「当たり前」と思っていたことは

ずいぶん違うんだなあ・・・と感心することが沢山あります。

 

冬はスキーの授業があるので、スキーを用意しなくてはなりません。

雪が積もると、ソリにランドセルを乗せて

学校に通ったりすると言われました。

基本的に普段は集団登校や集団下校ではなく、

それぞれに登校します。

吹雪のときは登校が遅くなったり、

学校が休みになったり、集団で帰ったり

するそうですが・・・。

 

 お祭りとか、チャリティコンサートとか餅つきとか

町のイベントが多く、それが学校行事を兼ねていたりして、

町ぐるみで子供を見守っている感があります。

 

そのせいでしょうか?

町を歩いていると、小学生から高校生まで、

すれ違う子供たちは皆、初対面の見知らぬ私達に向かって、

「こんにちわ!」

と、大きな声で挨拶してくれるのです。

都会では考えられない風景です。

 

全てが手作りで、あったかいものを感じます。