北の空から~アトピー湯治留学 豊富温泉へ移住

アトピーの息子と北海道の北の端の豊富温泉に湯治留学するまでの出来事とそこでの日々を綴ります。

豊富温泉へ~移住の準備・・・湯の花荘にて

 次第に温泉での日常が戻って来ましたが、

本格的に豊富に移住するとしたら、

調べなくてはならない事、しなくてはならない手続き等

山積みです。

 はじめの予定では、8月15日に訪れ9月15日に帰るつもりでしたが、

どうしてもここに残りたいと言う次男の希望。

 とは言っても、引っ越しの準備やその他の手続きのため

一旦は帰らなくてはなりません。

 しかしその間にまた悪化してしまうのでは・・・と

心配する次男が、出来るだけ早く戻ってきたいと言う。

 そこで、東京に戻って出来るだけ早く手続き等を済ませ、

10月頭には引っ越して来ようと計画しました。

 

 教育委員会の方が協力してくださって、

通うことになる小学校の見学や

住まいの候補としての町営住宅の下見など、

とても丁寧に対応して下さいました。

 

 豊富小学校は、各学年一クラス、それも二十何名づつと言う

アットホームな小学校ですが、

新しくて開放的な作りの、とても立派な小学校でした。

 校長先生や教頭先生をはじめ、先生方もとても気さくで

大らか・・・

 子どもたちも素朴でのびのびとしている。

都会の学校のように人数が多くない分、

一人ひとりに目が届いて子供たちの個性を大切にしてくれている、

そんな印象を持ちました。

 

 息子は、慣れてしまえばそこそこ溶け込めるのですが、

最初は緊張してガチガチになってしまうところがあります。

 最初に校長室を訪れて校長先生にお会いした時も

実は緊張しまくりなのが手に取るように分かったのですが、

校長室にいて息子の緊張を解してくれたのは、

何とペッパー君でした。

 豊富小学校には何人かのペッパー君がいて

休み時間には、子供たちが自由にペッパー君と遊べるそうです。

 

 そんな訳で、息子の転校に対する不安も

少し和らいだようでした。

 

 そして、豊富で暮らすことになる住まいについて。

豊富には、不動産屋さんというものがありません。

ここで住まいを探すには、口コミで地元の方のツテを探すか、

稚内の不動産屋さんまで行くしか無いそうです。

 そんな中、教育委員会の方が住まいまで

世話して下さったからこそ、こんなに短い期間で

移住が可能だったのです。

 

 まず最初の住まいとして紹介していただいたのは

教員住宅でした。

最初の住まい、という言い方をしたのは、

この教員住宅はとても老朽化が進んでいたので、

翌年の3月に大規模リホームの予定があり

それまでには引っ越さなくてはならないとのこと。

 そこで町営住宅の申込みを事前にして、

選考が終わり次第引っ越すという方法を提案されました。

 そうすると10月頭に教員住宅に一旦引っ越しをして、

町営住宅の選考会が終わった11月初めに(選考に落ちなければ)

改めて町営住宅へ引っ越しをするという事になり、

ちょっと忙しいのですが、町営住宅への引っ越作業も

教育委員会で車を出してくださって荷物を運んで下さるとの事。

至れり尽くせりで感謝の言葉もありません。

 

 こうして、一旦帰省するまでの残りの日々が、

あっという間に過ぎていきました。