北の空から~アトピー湯治留学 豊富温泉へ移住

アトピーの息子と北海道の北の端の豊富温泉に湯治留学するまでの出来事とそこでの日々を綴ります。

湯治留学の今

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    約2年前の9月に湯治留学の制度を利用することを決心し、

10月の初めから住民票を移し、

最低限の荷物と共に教員住宅に住み始めました。

 当時、放課後温泉への送迎バスを利用していたのは

小学5年生のうちの次男と、子のほしに滞在していた中学生の女の子二人。

親子で移住していたのはうちだけで、ちょっと心細かったのを覚えています。

 

 そして今。

新たに高校生の男の子の母子二組、小学生の女の子の家族が加わり、

更に、子のほしがなくなったために、子のほしを利用していたいた女の子の

お母様が移住していらして・・・。

 湯治留学を利用する家族が増え、情報交換も出来るようになり、

少し心強くなりました。

 移住に際しては、教育委員会の方が、

町営住宅の案内から、仕事探しまで

親身になってくださって、

それそれの資格なども活かしながらスムーズに仕事についています。

 

 湯治留学に限らず、

アトピーの家族に同伴して移住していらして

こちらで働いている方や、

地元に家族を残して、こちらで働きながら湯治をされている方、

ここには、それぞれのライフスタイルで生活している方々がいます。

 移住というスタイルは取らずに、

年に数回、もしくは一定期間滞在しては帰って行く方も、勿論います。

 

 現在、次男の肌の状態は落ち着いていて、

外見からは、とてもアトピーには見えません。

本人は、以前の状態に戻ることが怖くて、

ここに移住して以来、温泉が休みの日以外は

ほぼ欠かさず温泉に入っていました。

 そろそろ温泉抜きの生活も試してみよう・・・と

ここ一ヶ月ほどは、温泉への回数を週一回程に減らし、

それ以外の日は家のお風呂に入り、

風呂上がりに温泉水で体を拭いています。

温泉水は、ふれあいセンターへ行った際に、

ペットボトルに汲んで持ち帰れるので・・・。

 風呂上がりに温泉水で拭かないと

肌が乾燥して痒くなる・・・

と本人が言うので、

まだ脱温泉への道のりは遠そうですが・・・。

 

 コロナによる緊急事態宣言の間は、

温泉街の旅館もふれあいセンターも休館しましたが、

湯治目的で滞在中の方のために

ふれあいセンターで

希望者には、温泉水を無料で分けてくれていたので

とても助かりました。

 

 現在は、館内清掃のため月曜日は休館とし、

休憩所は閉鎖しているようですが、

清掃を徹底しながら営業しています。

 

 町長を始めとして、

この町の人達は

アトピーや乾癬などの皮膚疾患を持つ人達に

とても理解があると感じます。

 

 7月に入り、

温泉街の宿泊施設は、

どこも一杯と聞きます。

緊急事態宣言の間、閑散としていた温泉街に

活気が戻るのは嬉しいことですが、

コロナの第二波も気になります。

一日も早く、本当の意味で正常化する日を

心待ちにしています。