北の空から~アトピー湯治留学 豊富温泉へ移住

アトピーの息子と北海道の北の端の豊富温泉に湯治留学するまでの出来事とそこでの日々を綴ります。

兜沼小中学校に転入学しませんか?~少人数で学べる魅力

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先日、こんな手紙を小学校から貰ってきました。

 

この辺りでは、子供の数が減少し、小中併置校から

更に廃校になる学校が結構あるそうです。

 

この兜沼小中学校は現在、小学4年せい1名、中学1年生1名、2年生2名、

3年生3名の7名が学ぶ小規模校だそうです。

今回、この兜沼小中学校を「小規模特認校」に指定し、

豊富町内の児童生徒で保護者の希望がある場合に、

正規の通学区域を超える通学を、一定の条件下に認めるそうです。

 

豊富小学校は、各学年1クラスとは言っても、

1クラスに30人弱はいるし、

皆元気で賑やかなので、特に僻地の学校、と言う感じではありません。

わざわざ兜沼のような小規模校へ転入するメリットなんてあるはずがない!

と思われるかも知れませんが・・・。

 

実はそうとも言えないのです。

兜沼小学校と言えば、この辺りでは、

生徒の学力が高い、と有名らしいのです。

 

噂で聴いた程度ですので正確なことは分かりませんが、

以前北大の医学部に合格するなど、

結構の実績をあげているらしく・・・

 

豊富小学校に転校する際も、

学力のレベルで言えば、兜沼の方が高い、と言われ

驚いたものです。

 

とは言え周囲は酪農家だらけの集落で、

そもそも車の運転免許のない私が送り迎え出来ないのだから、

選択の余地はないと思ったのですが、

この手紙によると、スクールバス利用とあります。

であればむしろ、冬の吹雪の日など、

他の子達が自宅の車で通学する日も

歩いて通わなくてはならない我が家にとっては

通いやすいかも知れない・・・と思ったりもしたのですが、

流石に同級生が0というのは、

クラスの友達が大好きで、

毎日学校が楽しくて仕方ない息子にとっては

「無理!」

 

沢山の友達と交わることで

机の上で学ぶ勉強以外の大切なことを

沢山吸収出来るのが学生時代。

 

ただ、兜沼の小学校のように、

ほぼマンツーマンに近いからこそ

一人ひとりの生徒のペースで

その子にとっての最適な形を見つけていけるメリットも

あるのは確かなのだと思います。

 

長男が小学校の2年生の時、担任の先生から言われた言葉が

ショックでした。

「お母さん、公立の小学校というのはね、

真ん中の子を対象にしているんですよ。

それより上でも、下でも駄目なんです。」

そう、ハッキリ言われたのです。

 

上でも、下でも駄目?

全てがそんなに丁度よい子なんているのだろうか?

何かが得意でも何かが苦手。

そんな凸凹は、誰にだってあるのではないか?

頑張ったて出来ないこと、苦手なこと、

それはその子の持って生まれた宿命で、その子のせいじゃない。

そんな一人ひとりの子の頑張りを、見守って励ましてくれる・・・

それは私の現実離れした理想に過ぎないのか・・・?

 

教師とは言っても、人間。

大勢の子供たちや保護者相手に、疲弊していく方も多いのでしょう。

理想と現実の間で、変わっていくのかも知れません。

 

そんな苦い思いをいくつも乗り越えて来ているので、

少人数というのは、魅力的に響きます。

 

沢山の友達と過ごすメリット、

沢山の目に見守られて成長するメリット、

 

相反する環境の、どちらが良いのかは、

生徒一人一人の個性にもよるのかも知れません。