北の空から~アトピー湯治留学 豊富温泉へ移住

アトピーの息子と北海道の北の端の豊富温泉に湯治留学するまでの出来事とそこでの日々を綴ります。

ハマナスの咲く頃、、、

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    ハマナス、ってこんな花だったんだね・・・。

 

 知床の岬に、ハマナスの咲く頃・・・

 知床旅情の歌・・・

 

 あまりにも有名な歌で、

特に好きとか嫌いとか、考えたことなかったけれど・・・

ハマナスの花、イメージとはちょっと違った。

 

 ハマナス・・・

 知床・・・

 そうか、この季節の北海道の端っこを思って歌った歌だったんだ。

 

 知床の岬に ハマナスの咲く頃

 思い出しておくれ 俺たちのことを

 飲んで騒いで 丘に登れば

 遥か国後に 白夜は明ける

 

 しみじみ聴くと、

胸に滲みる歌だと、

ここでハマナスに出会って気づいた。

 

 私の耳には、加藤登紀子の歌声が聴こえてくるけれど、

この歌は、

森繁久彌の「オホーツクの船唄」という歌が元になっているという。

 

   何地から 吹きすさぶ 朔北の吹雪よ

   わたしの胸を刺すように

   オホーツクは 今日も 海鳴りの中に

   明け 暮れてゆく

 

   父祖の地のクナシリに

   長い冬の夜が明ける日を

   白いカモメが告げるまで

   最涯の茜の中で わたしは 立ち尽くす

   何故か 目頭の涙が凍るまで

   

   オホーツクの海原

   ただ白く凍て果て

   命あるものは暗い雪の下

   春を待つ心 ペチカに燃やそ

   哀れ東(ひんがし)にオーロラかなし

 

   最涯の番屋に 命の火チロチロ

   トドの鳴く夜は いとし娘が瞼に

   誰に語らん このさみしさ

   ランプの灯影に 海鳴りばかり

 

   スズランの緑が 雪解けに光れば

   アイヌの唄声 谷間にこだます

   シレトクの春は 潮路(しおじ)に開けて

   舟人のかいな 海に輝く

 

   オレーオレー オーシコイ

   沖の声 舟歌

   秋あじエリャンサ

   揚げる網ゃ大漁

   霞むクナシリ 我が故郷

   何日の日か詣でむ 御親の墓に

   ねむれ静かに

 

  

 関東で聴いていたときは、

遠いイメージの世界でしかなかったけれど、

ここ北海道の北の端っこに住み始めて、

凍てつく冬を越し、

風の吹きすさぶ オホーツクの海鳴りを聴き

雪の中で春を待ちわび

 

 今はこの歌が

心に沁みわたる・・・