北の空から~アトピー湯治留学 豊富温泉へ移住

アトピーの息子と北海道の北の端の豊富温泉に湯治留学するまでの出来事とそこでの日々を綴ります。

息子頑張る・・・!

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 我が家の次男は大の西武ファン。

放っておくと、一日中西武の話をしている。

埼玉に居た頃は体が痛くてあまり運動が出来ず、

専ら見る専門だったけれど、

こちらに来て大分状態が良くなってからは、

自分も野球をしたいと言い出した。

ところが、ここで野球チームに入るには

練習や試合のために車での送り迎えが必須。

我慢して貰うしかない。

 

そんな彼に、バスの送迎の運転手をして下さっている方が、

自転車競技の手ほどきをして下さるようになった。

 

もともと自転車競技が趣味で、

沢山の大会にも出場してきたという。

今も、大会の審判をしているkさん。

 

豊富に雪が降るまえに

kさんは息子に自転車を調達してくださった。

しかし小柄な彼には大きくて足が着かない。

転んで大怪我でもしたらと、

私はハラハラし、息子にはその自転車を

乗りこなすのは無理だと思っていた。

ところが・・・

kさんはスパルタで、

「男の子なんだから、これくらい平気!」

と、自転車を横にしてまたがって、

また降りる方法を教えて下さって、

息子はぎこちないながら、

その自転車に乗れるようになった。

温泉まで自転車で行きたいと計画していたけれど、

土日の度、天気が悪く、

一度も実現しないまま、雪を迎えた去年。

 

そして雪解けが始まると、

まだビシャビシャの泥が道端に溜まる中、

kさんは土日の度に、息子を自転車で

色々な場所に連れ出して下さるようになった。

夏に豊富の大規模草地(おおきぼそうち)で

大きな大会が開かれるから、

それに出場してみないかと、

特訓して下さるつもりの様子。

強風の中、自転車で稚咲内という海まで走り、

湿原センターで休憩しお弁当。

大規模草地まで自転車で30分程。

そこで坂道を下る訓練し、温泉を超え

トナカイ牧場まで。

温泉の裏のスキー場で斜面を下りる訓練は怖かった!

と息子。

「男の子のくせに怖がりだなあ・・・」

とからかわれて、

「怖くないです!」

と強がっては、皆で笑い転げる。

天気の悪い日は、途中で雨に降られると困るからと、

近くの町民センターの坂で

坂道を下る練習。

いきなりブレーキをかけて自転車が前のめりになり、

体ごと放り出されて足が痛いと帰って来たのは

サイクリングの大会の前日。

「大丈夫?」

と心配する私に、

平気だと言い、元気に出かけて行った。

 

因みに、転んでも大丈夫なように

自転車競技用のヘルメットも、kさんが用意して下さっていて

安心してお任せ。

 

女親の私ではつい、危ないからと冒険させることを躊躇ってしまう。

その点kさんは甘やかさず、しっかりと見守ってくれていると感じる。

いけないことはいけない。

自分で出来ることは自分で。

愛情を持って接していて下さるのが伝わってくる。

本当に心からありがたいと思う。

 

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道端で撮った花の写真を、

時々、載せたいと思います。