北の空から~アトピー湯治留学 豊富温泉へ移住

アトピーの息子と北海道の北の端の豊富温泉に湯治留学するまでの出来事とそこでの日々を綴ります。

冬の豊富温泉~今は夏だけど・・・

 夏場賑わっていた温泉も、

11月に入ると湯治客は目に見えて減り始め、

12月も終盤には、最後に残っていた人達も帰って行く。

息子の周りでも、11月には

父親のように慕っていた男性が長い休暇を終えて

本州に帰り、

12月には、英語を教えてくれていた女性が、

羊毛フェルトを教えてくれた男性が、

いつもそばに居てくれた姉のような女性が・・・

皆それぞれの家庭へと戻って行った。

 

クリスマスの頃まではまだ人がいて、

湯の杜ぽっけで特製ピザを一緒に食べたけど。

何と、2時間以上待ち。

混んでいたから・・・というよりは

窯が1つしかなかったから・・・

なんだけど。

遅いねえ・・・と言いながら、

のんびりと待つ。

北海道時間。

そして英語を教えてくれていた女性が

息子に大きなクリスマスプレゼント!

沢山のおかし詰め合わせ。

「クリスマスは子供は沢山のプレゼントを貰うんだよ!」

というのが彼女の持論。

前向きでとても素敵な女性だ。

 

一足先に帰った男性からは、

息子の大好きな西武ライオンズのパーカー付スエットと

野球盤がプレゼントに届いた。

何と、バリカンと共に・・・。

実は彼は理容士さん。

滞在中は皆のへカットを一手に引き受けてくれていて、

彼にカットして貰うのを

息子はとても楽しみにしていたのだ。

次に彼が豊富に来るときまでに

息子の髪が伸びすぎてみっともなくならないように、

素人の私でも扱えるように、

アタッチメントまで同梱されていて

至れり尽せり。

 

温かいねえ・・・気持ちが。

嬉しいね・・・。

どうやってお返ししたらいいかしらね?

 

クリスマスを過ぎたふれあいセンターは

殆ど人の姿が消えて、ひっそり。

外は雪。

温度計はいつも零下を示している。

温泉に入っても誰も居なかった・・・と

息子が寂しそうにつぶやく日が増えた。

 

だけど春になれば、また皆が戻ってくるから、

雪に埋もれた豊富で

静かに春を待ちましょう・・・。

 

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因みに今日7月の豊富では、

花が咲き乱れ、

もうコスモスが咲いています。