北の空から~アトピー湯治留学 豊富温泉へ移住

アトピーの息子と北海道の北の端の豊富温泉に湯治留学するまでの出来事とそこでの日々を綴ります。

再び、豊富へ~教員住宅

 大方の荷物はゆうパックで送って、

教育委員会が受け取って

部屋へ運んでおいてくれることになっていたので、

最低限の荷物だけ持って、再び豊富へ。

 札幌から乗ったはぼろ号という長距離バスは、

ちょうど温泉閣の前で停まる。

 事前にこの時間のはぼろ号で到着することを伝えていたので、

湯の花荘の管理人さんがバス停まで迎えに来てくれていました。

 

豊富温泉には、1ヶ月半前に初めて来たばかりだと言うのに、

思わず、ただいま・・・と呟きたくなりました。

 

温泉閣で夕食をとってからふれあいセンターへ。

息子は久しぶりに管理人さんと温泉に入りました。

 

ところが・・・

その晩予想通り、彼のアトピーは悪化し、夜中掻きむしる事に

なりました。

やはり温泉閣にして正解。

痒みで掻きむしり、ぐったりした次男。

それでもここを耐えれば温泉の効果で楽になれるという安心感は

支えになっていると思います。

人気のない温泉に兎に角次男を連れて行く。

辛いけど、頑張れ!

私には、擦ることと祈ることしか出来ません。

頑張れ!

 

 

翌日、温泉閣で握ってもらった昼食用のおにぎりを持たせて、

次男をふれあいセンターへ連れていき、

私はこれから住むことになる教員住宅へ。

 

町役場で転入の手続きをし、電気、ガス、水道を

使えるようにし、

息子が通う小学校に転校のための書類を届け・・・。

 

とても古いから・・・

と聞いていた教員住宅は、噂通り

年季が入った建物でした。

 

2LDKでバス・トイレ別。収納もかなりあり、

都会の生活に比べたら、親子二人の生活には贅沢な広さ。

中央のリビングには大きな作り付けのストーブがあり

外にある大きな石油タンクとつながっている。

 

しかし・・・

板張りの床は少し傾いでいるのか?

襖を閉じても斜めになっていて隙間が空いたまま。

二重扉の窓を開けようとしても

なかなか動かない。

やっと動いた!と思ったら、窓枠が外れてしまい、

今度は閉まらない・・・。

冷蔵庫のコンセントを入れたのに、電気が通ってない?

お風呂場もかなり年季が入り・・・。

時折家のすぐ近くで何かが走り回る音。

何だろうね?

と息子と話していたが、後から分かったのは

古い住宅だからネズミがいたという事!

住んでる時、気づかなくて良かった・・・。

 

何ていうすべての事が、今から思えば笑い話。

本当は、当時からどこか楽しんでいたかも・・・。

 

床が傾いでいたのは、勿論古さのせいもあるにしても

ここはそもそも地盤が弱いのだと思う。

近くに湿原センターがあったり。

 

あまりの環境の違いは却って

何だか非日常的過ぎて

毎日が冒険みたいで

色々なことが新鮮に感じられていたのだと思う。