北の空から~アトピー湯治留学 豊富温泉へ移住

アトピーの息子と北海道の北の端の豊富温泉に湯治留学するまでの出来事とそこでの日々を綴ります。

息子のスノーブーツが壊れた時の話

f:id:houzukix:20191129154708j:image

 雪国で暮らすための必需品。

スノーブーツ。

凍った雪の上でも滑らないように、

靴底に金属が付いていて、

冷たい雪の中を歩いても足が凍えないように

内側にボアが付いていて・・・。

防水ではないので、

時々は防水スプレーをするように言われていたけれど、

一回すれば数日は持つと言われていたのに、

このところ息子は、毎日防水スプレーをしても

靴下が濡れる・・・と気にしていた。

「おかしいな・・・」と息子がブーツを裏返してみたら、

何と、穴が空いていた!

表面はまだ全然きれいなのに・・・。

何か硬いものでも踏みつけたか?

 

だけど、どうしたものか?

豊富には、子供用の靴は売っていない。

稚内まで買いに行くのは、電車で一日がかり。

吹雪けば、帰りの電車が止まって帰って来られないことまであるし・・・。

当分は普通の長靴で我慢させようかと考えたけれど・・・。

もし良ければ、スキーのお下がりをくださると、

わざわざお電話下さった方がいて、

図々しいとは思ったけれど、

その方に、もし履かなくなった子供用のブーツがあれば・・・

と電話してみた。

すると・・・

夜だったにも関わらず、

わざわざ届けてくださったのです!

すぐではなくても大丈夫、と言ったのに、

「だって、ブーツがなければ寒いでしょう?」と。

では、こちらから伺います、と言ったら、

「だって、車がないでしょう?」と。

 

ここの方たちは、皆さんとても親切で、

「お互い様」

と言って下さるけれど、

では私に何がお返し出来るでしょう?

何も出来ないけれど・・・

せめて私に出来ることは、

日本の北のはずれにある、豊富という町には、

とても温かい人達が住んでいるということを

沢山の人達に、届けられたら・・・

と思うのです。