北の空から~アトピー湯治留学 豊富温泉へ移住

アトピーの息子と北海道の北の端の豊富温泉に湯治留学するまでの出来事とそこでの日々を綴ります。

次男のこと~重度のアトピーに生まれて

豊富温泉までの道程

  子供が大好きな私にとって、辛い不妊治療の末やっと授かった待望の第二子。

生まれたら思い切り抱きしめて、赤ちゃんとの日々を思い切り楽しみたい・・・

そう願っていたのに・・・。

次男は生まれつき重度のアトピーで、離乳食が始まる前のおっぱいの頃から、

ほっぺは掻きむしって血だらけ。

掻きむしらないように、両手にミトンを被せ、紐で括ってもすぐ取ってしまい、

夜中中痒がって、泣き叫びながら部屋中を転げ回る。

血と膿でただれた頬が痛々しくて、それ以上掻きむしらないように、彼の手を抑えながらウトウトするが、ものすごい力で抵抗する。

小さな体のどこにそんな力があるのか不思議になるくらい、夜通し泣き続け、ぐったりして眠りこけるのはいつも朝方。

私は寝不足のまま、長男の小学校の準備。

私と次男の日々は、楽しい思い出どころか、嵐のような格闘の記憶で一杯だ。

可愛い子ども服を着させても、保湿剤ですぐべとべとになる。

毎日病院通いで、のんびり公園へ行くこともなくなった。

良いと聞けば色々な治療を試したから、病院の診察券はトランプできる程の束になった。